第208話:かぴゾンの後日談
かぴがどこかしらで仕入れてきた、お金持ちのお風呂はミストが出るという情報。
それを再現できることに閃いたので早速実践してみました。始めは優雅でしたが次第にコレじゃない感じが強くなりストレスへと変わっていきました。
お金持ちといえば、かぴが随分昔にリアルお金持ちのご自宅に行く機会があったとき、物珍しさから携帯で訪問動画を撮影していました。それはもう酷い浮かれ様で場の空気から浮くどころの騒ぎではなく、当時を振り返り「帰宅したときシンデレラの気分だった」と誰も届けてくれないガラスの靴を思い出していました。
篠笛の難しさは想像を超えていました。橋で見かけたおばあちゃんの美しい音色を思い出しながら練習していますが、音が出ないと言うか音の出し方が分からないというか、ほんとに出るのかさえ疑わしい。
私が四苦八苦している横で、ぽーぽっぽぽぽっー♪と軽快にオカリナを奏でている”かぴ”が憎らしいです。