第232話:燃え残りかぴ
かぴは初対面の人や場所、空間では妙に慎重に動くタイプで、蒸し風呂に入ったときも、その癖が出てしまったそうです。
蒸し風呂の構造は、入り口と蒸し風呂エリアの間に暖かい空気が逃げないように、ちょっとした空間が用意され、マナーなどの張り紙が貼られていました。そこが蒸し風呂だと思った”かぴ”は張り紙を音読して、蒸し風呂の入り口で蒸し風呂を堪能していたそうです。
しばらくして目が慣れてくると奥にも空間があることに気が付き、ゆっくりと進んでいくと、そこは満員御礼。音読によりマナーを周知することが出来ました。