第244話：Effect of mogumogu ticket
脳内のレジスタンスダイエット運動に苦しむ”かぴ”。安易に食事制限して運動をすれば良いのではと考えてしまいますが、「簡単に言うな！人生で１,２を争う好きなことを悶え苦しむほど我慢することがダイエットだ！」と反論されて、”私の大好きなお昼寝を悶え苦しむほど我慢させられる”と考えると、その苦しみは筆舌に尽くしがたいです。かぴは言います、これは前世での業ではないかと。かぴは暴食にまみれた前世で私は怠惰にまみれた前世。今とあんまり変わらない気がします。
本文中に”かぴ”が説明してくれている内容を載せておきます。長すぎて途中で書くのを止めてしまいましたが、せっかく書き起こしたので(笑)
なんで体重が増えてしまったのか？正しくいうと何故、筋肉量が増えて脂肪量がステイしたままなのかを考えてみたんよ。週２回はGYMに通って綿密に計画された筋トレとトレッドミルで45分も有酸素運動をするという数年前には考えられない生活にまで進化しているわけだけれども、何故それでもなお、脂肪という名のお友達は離れていかないのか？それにはインスリンとたんぱく質合成に関わる部分がポイントになるのではないか？と閃いて色々と調べていたら興味深い論文を見つけたんよ。まず、そこを語るにはインスリンの理解を深めよう！日々糖尿病の恐怖に怯えて暮らすファットなお友達は良く知っていると思うけれど、インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、その働きによって血糖値が下がるわけだけど、そもそも下がるという表現が微妙なのよ。インスリンは血糖値を下げるのではなくて、筋肉などの細胞にグルコース(糖)を運ぶ橋渡し的な存在なのよ。下がるというより血糖値が筋肉に運ばれた、または貯蔵されたというのが正しいニュワンスになると思うのよ。で、そもそもインスリンは血糖を運ぶだけなのか？ということ。人間の身体には沢山のホルモンが存在するけど、それ一つ一つが１つの仕事をしているわけではなくて、色々な作用をもっているのよ。インスリンも血糖を運ぶだけではなくて、なんと、たんぱく質の合成速度を増加させるという論文を見つけたのよ。ちなみに、非運動時には、インスリン注射をするとたんぱく質の合成速度を増加させて、運動後回復時には、合成ではなく分解速度を低下させたのね。面白いやろ？で、日々の活動カロリーを記録しているランニングウォッチと毎日のお食事を記録しているデータを照らし合わせてみると、確実にオーバーカロリーしている日は極めて少ないことがわかったのね。オーバーしても200～300kcal程度で、その他の日のマイナスで補填できる程度だったんよ。まぁこれは順調に筋肉が増えて脂肪がステイしている時の話なのだけど、2、3週に1度程度で超オーバーカロリーして減った分の脂肪を取り戻す期間もあるから、それは脂肪細胞で作られるレプチンというホルモンと胃で作られるグレリンというホルモンの関係もあるから、この話は後日ということにするけど、ポイントはオーバーカロリーしていないということなんよね。つまりオーバーカロリーしていれば筋肉量も脂肪量も増えて良いわけよ。でも考えてみて、筋肉が増えるためにはオーバーカロリーしないといけないはずなのよ。筋肉を1kg増やすためには、最低でも5000kcal以上はオーバーさせたいわけよ。もちろん、個々人による代謝の違いで合成力が強ければ、より低カロリーで増えるかもしれないし、逆に足りないかもしれない。じゃあ、何故脂肪はステイなのに筋肉は増えたのか？しかもオーバーカロリーしていないのに。ここでまた新たな論文が登場するわけだけど、トレーニングと摂取栄養のメカニズムについてまとめられた論文にはたんぱく質合成が高まるタイミングが載っていたのね。トレーニングして何分後から何時間までタンパク質合成が高まるとかいうやつなのだけど、それを考慮して自分の食生活やプロテイン、サプリメンテーションなどを振り返ると面白い仮説を立てることが出来たわけだけど、そもそもたんぱく質合成が起きる仕組みを考えなきゃいけないわけよね。たんぱく質合成を促進するシグナルや要因は色々あるけれど常識化しているのが、機械的張力、筋肉の損傷、代謝ストレスなわけで、それぞれを説明すると…
以上です。このあと、さらに3倍くらい話してくれていました。
