パンよりご飯派の”かぴ”。
なぜパンがご飯より下なのか聞いてみると「食べにくさ、食べごたえの低さ、スがあるから」だそう。
「ス」があるから?
漢字で書くと「鬆」と書くようで、本来は均質であるべきものの中に出来た空間のことを意味する言葉みたいです。
パンのスが何かというと、イースト菌の発酵で出来た気泡を指しているようで、パンには多かれ少なかれ必ずあるソレです。
最も嫌なのは、カレーパンで、味ではなくスが問題。
カレーパンを作る過程で、パンを揚げますが、そのとき中の空気が膨張して、あのハリのあるフォルムが出来上がりますが、それが嫌みたい。
なんでスが嫌なのかというと、「期待したところに期待したものがないことが腹立たしい」のだそうです。分かりやすく表現すると「シュークリームのクリームが少ないタイプに当たったときの残念さ」と説明してくれました。
「あの肩透かしを喰らった感じが、期待に胸踊らせた私を奈落に突き落とす」「あるべき歯ごたえがない、あの焦燥感は綿菓子を本気で食べたときの失望感に似ている」「大きい!たくさん食べられる!そんな夢を往復ビンタで覚まされる感じはマックの宣材写真と似ている」
いろいろな例を挙げて説明してくれましたが、全然、目が笑っていなかったので本当に失望しているようです。