第236話:限界と満開
春は私が蠢く季節で”かぴ”からは虫扱いされます。昆虫たちも春になると、川辺を歩いている”かぴ”に体当りしてくるほどにテンションが上がっているので、少なからずシンパシーを感じています。 ただ日が暮れると気温が一気に落ちて冬に逆戻りするのが、私の虫魂に影を落とします。生暖かい風が吹くときを今か今かと待ち望んでいる今日この頃です。言わずもがなですが、かぴはこの真反対の状態です。