第259話:心を強く
アメーバーに毛が生えたくらいの頃の私は、液体糊のフタに糊を流し込んで色を付けたりラメを入れたりしたあと、乾燥させ【糊が乾いてプニプニした…ヤツ】を拵えることがブームになっていました。
私は孤高の職人としてコツコツと【糊が乾いてプニプニした…ヤツ】を作り眺めては悦に浸っていたところ、私の周りにもブームが訪れ繁栄を極めるかと期待していましたが、そのブームは雨上がりの虹より早く一瞬で消え去り、再び孤高の職人へ。
その後、高校2年生まで職人として生きていましたが、気づけば職人を引退していました。
それがアメーバーを卒業したタイミングだったのだと当時を振り返ります。